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こんな時にはタロットカード、こういう時にはオラクルカード

先日タロットカードとオラクルカードの成り立ち記事をまとめてみました。

 

もともとはタイムラインでタロットカードとオラクルカードの違いがわからないと言うツイートを拝見して「よっしゃ説明チャンスだ」と思ったのがきっかけです。で、比較しながら表などを作っていたんですが、これは一旦成り立ちを自分でもまとめ直して整理する方が良いなぁとああいった感じになりました。

 

まぁいろいろ書きましたけども、結局こんな感じに集約されます。

タロットカードは背景と状況を知りたい時。

ラクルカードは自分自身と心を知りたい時。

 

タロットカードは世界を知るために作られたものであり、オラクルカードはセルフセラピーのために作られたカードである。簡潔にまとめると結局そういうことになります。

 

悩みと言うのは判断材料が欠けており次にとるべきアクションを定められない状態のことを指すわけです。カード占いは判断材料を与えます。

 

なので、自分の立ち位置や周囲の状況がわからない、どっちの道に行けばいいのかわからない、引き返したほうがいいのか進んだほうがいいのかわからない、などといったような、「現在地不明形」の悩みにはタロットが効果的です。

逆に、自分の気持ちがわからない、どんな態度でいたらいいのかわからない、自分の望みがわからない、といったような、「願望不明形」の悩みにはオラクルカードが有効です。

地図が欲しいならタロットカード、どこに行きたいのかを自分に問うならオラクルカード。

背景に何が描かれてるのか知りたいならタロットカード、自分がどんな役割なのかを知りたいならオラクルカード。(この例でいうとキャラデは手相や易、占星術でわかる)

 

他者を占うのに向いてるのはタロットカードです。背景を読むものなので。相談者の隣に立って、見えてる景色の解説をしていくかんじ。相談者が見えてるけど見落としてるものを描写していくことになります。オラクルカードで他者を占うのは、ホームズが依頼人の服装を見て経歴や職業を当てていくあれに近い感じです。当たりはするけどちょっと内面に踏み込みすぎるというか…

 

自己を占うのに向いてるのはオラクルカード。引き当てたキーワードのメッセージの意味を本当に理解できるのは当人だけであり、オラクルカードの場合、占い師はカードの解釈例を提示するのみです。生辞書的なことしかできない。(それはそれで役に立つこともあるけども)

ラクルカードの状況読みも、ドラマの相関図的なものになる気がします。タロットの状況提示とは違って、こう、キャラありき的な。

 

そんな感じで、結局どちらの方がよいのか?というとどちらにも一長一短です。そもそもカード占いでは運命のスケジュールやキャラクターステータスは見られない仕様ですし。なお前者は占星術、後者は手相や顔相、数秘術で見ることが可能です。

 

あくまで自分一人、個人の悩みを解決したいだけならオラクルカードを強く推しますが、状況を読むことで自分の望みがはっきりする人もいるだろうし自分の願望を知ることで周りが見えてくる人もいるでしょう。

結局「人による」としか言えないところです。

 

 

 

 

 

 

エンジェルアバンダンスオラクルカード

今回は ドリーンデッキの「エンジェルアバンダンスオラクルカード」についてです。

 

現代人の悩みは、結局は人間関係orお金のいずれかに集約されるそうです。

 で、本デッキはお金に関する悩みに特化したものとなっています。

 


わたしがドリーンデッキ好きな理由の1つに、基本的にはいい方向に導く結果しか出ない構成だけども、愛や夢や癒しだけでなく現実的な手段をスパイス的にぶっこんでくるところ、というのがあります。考え方を変えるか行動するかのどちらかをしないと事態は変わらない、祈るだけじゃダメ、という考えがどのデッキにも共通して設計されてます。プロのセラピストの設計だなあってかんじです。

 
本デッキにももちろんそれがちらほらしています。こんなかんじ。

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 前向きな考え方をするためのキーワードですね。英語ができれば解説書もなしで(そのままカードにかかえれてるから)扱うことができます。

他にも「資金集め」「昇給」などのダイレクトなワードもあり、こんなのも。

 

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英米は「寄付」の文化が強いです。キリスト教的な考え方により寄付が日本より日常的なのもあるのでしょうが、メリケンの言う「1割を寄付するようにする」的な考えは心理学的に収入の総額を意識し、残りの9割を大事に使うようになる効果があるそうです。セレブがなにかとばかすか寄付するのは嫉妬をかわないため、名声を得るため、節税効果のほかに高所得で居続けるための心理的安全装置なんじゃないかなって思ってます。

宝くじで一千万あたったとして、100万寄付して900が「残った」状態と、1000万まるごと手元にある状態だと、なんとなく意識違いそうな気がしますよね。

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この「副業を始める」とかもめっちゃよくないですか?スピ系アイテムにもかかわらず副業を勧めてくるこのバランス感。具体的に取れる行動は無いと思っていても、当人の常識の外にある概念、選択肢をふわっとぶんなげてくるのもオラクルカードの魅力です。


お金に関する悩みに対して取れる手段や考え方の断片を詰め合わせた本デッキですが、お金以外の「豊かさ」に対しても適用可能です。

タロットにおいて金貨のスートは単純な資産だけでなく、知識教養、環境といったものの豊かさも示します。実りとか。わかりやすい物質的な豊かさがお金なのでそれ特化みたいにいわれるんですね。

 


本デッキには副読本ともいえるこんな本もでています。

あんまり読み込めてないもののこれもなかなか面白い本です。

金を稼いでるやつは悪いやつ、という考え方は島国日本だけのものではないらしく、あちらの方にもそういう価値観はあるようです。

稼ぐのはあくどいことができるやつだけ、みたいな考えのままだと当然稼げるようにならないのでそのへんの心理ブロックを解除するためのいろんなセラピーをドリーンが提案しています。

紙幣そのものをじっくり観察して、気づいたことを書き留めるとか。

 


わたしも今年は収入に関していろいろやってみたいので、改めて向き合ってみようと思っているデッキです。

タロットカードとオラクルカードを比較する②オラクルカードの歴史

ニューエイジブームの中で、派生タロットにして最初のオラクルカードの出現が起きた、というところまでお伝えしました。

 

さて、オラクルカードの歴史がいよいよ始まるのですがその前にニューエイジブームが日本にもたらしたものについて寄り道。

 

日本はアメリカのカルチャーを五年〜十年遅れで追いかけます。1969年前後のアメリカのブームが1975年から1980年くらいにやってくる計算です。

このくらいの時代に起きていたことで私がおもしろいなーと思うのが、説話社の設立(1977)と月刊ムーの創刊(1979)、機動戦士ガンダム(1979)の出現です。

説話社は占い女児なら一度は触れたことのある「マイバースデイ」をはじめとした、占い関連出版社の第一人者にして現在もその分野でトップを走る企業です。月刊ムーがどれほどニューエイジ的かの説明は省きます。長くなるし、たぶんだいたいわかるので。

ガンダムに関して言うと、あれのヒットは「ニュータイプ」という概念が当時のヤングにピンズドだったというのが大きな要因の1つなのですが、ニュータイプの概念はニューエイジのそれに非常に近いものとなっています。ララァの容姿とかめちゃくちゃニューエイジ的じゃないですか?

 

寄り道終わり。

さて、アメリカに話を戻します。

ニューエイジブームでは魔術にも光が当たることになり、ごく一部で使われていたタロットカードというものも広く知られるようになりました。ニューエイジブーム以前はほとんど知られていなかったそうです。

で、タロットを当時ニューエイジャーにウケのよかった東洋思想でアレンジしたのがシークレットダーキニーオラクルです。

ダーキニーオラクルは構成そのものはほぼタロットと同じで、でもタロットの派生と言うにはちょっとアレンジしすぎかなー、といった構成です。大アルカナ的なカード22枚と、小アルカナ的なカード10×4セットの62枚、追加3枚。このダーキニーオラクルにマヤ帝国の象形文字をモチーフとしたマヤンオラクル、エジプシャンオラクルなどが続きます。

 

さて、ブームから20年。1999年に満を持してドリーン・バーチュによるオラクルカードが発行されます。今の「オラクルカード」のイメージは、彼女が作ったものもそうでないものもドリーンのデッキのイメージがベースです。すなわち、天使、愛、夢、癒し、光、みたいな。抜け道を探したニューエイジブームからまたキリスト的になってます。

どうも日本語情報は断片的かつ神聖化されており追いきれないため、以下英語情報をなんとかつないでの推測になります。

 

ラクルカードの本国版はヘイハウスという出版社が発行しています。このヘイハウスというのはアメリカ版の説話社とサンマーク出版を足して2で割ってライトワークス(オラクルカードの日本販売代理店)をふりかけたような、ようはスピリチュアルと女性向け自己啓発本の出版社です。設立は1989年、ニューエイジブームより20年ほど後ですね。創立時、創立者のルイーズさんは当時60歳です。元モデルで今も現役経営者です。モデル引退後に出版社立ち上げたんですねー。ここでドリーンは「心理療法士」として1990年からトラウマ対処系の本を書いていたようです。初期メンです。

初期のドリーンは、おそらくセラピストとしての言葉を届けやすくするために「天使」を多用してたのではないかな…と私は考えてます。あれこれデモデモダッテする患者に「天使がそう言ってるから」と押し切ったみたいな。初期は摂食障害のセラピストとしての経歴を使ったダイエット本など出してます。めっちゃ手堅い。

さて、企画本をいくつか展開したのちに、ドリーンとヘイハウスのオラクルカード一作目「エンジェルオラクルカード」が発売されます。

カード占いはビブリオマンシーの派生と言われます。目をつぶって本(聖書を使うことが多いそうな)を開き、ページのどこかを指差す。目を開けるて、指が差していたそこが啓示である、と。

エンジェルオラクルカードはタロットというよりビブリオマンシーに近い構成です。タロットのように連番ではなく、かたまりをつくることも出来ず、絵柄というよりキーワードに意味があります。

天使のオラクルカードという着想がドリーン本人のものだったのか、あるいはただヘイハウスが仕掛けた客単価ガン上げ商品企画だったのかはわかりません。とりあえず事実としては、ヘイハウスはドリーン以外にもたくさんの作家にオラクルカードを作らせています。いますが、ヘイハウスの一番の稼ぎ頭は彼女です。でした。

エンジェルオラクルカード以降、ドリーンは2、3年に一度、ほかのヘイハウス作家がその隙間を埋めるようにオラクルカードを展開していきます。

これが海外へも展開していき、日本ではライトワークスという代理店が販売することになります。ライトワークスはドリーンのオンライン講座の販売や日本オリジナルのオラクルカードも手掛けています。

ラクルカードはタロットのように構成が決まっていないため、さまざまな派生が作られたし作られています。

多数派のオラクルカードに対して言えるのは「自己対話用として設計されている」「セルフセラピーに特化している」というところでしょう。ヘイハウスがいろんな方向でオラクルカード出したけどセルフセラピー用だけがよく売れたからそういう方向に絞ったのかもしれません。

 

こうしてオラクルカードはニューエイジ、および精神世界の分類棚で平積みされるようになりました。もとが学問ベースではなく、あくまで出版社による「カード型の本」なので西洋戦術や東洋八卦、占いの棚とは遠く離れた怪しいエリアに置いてあります。

 

ラクルカードもドリーンの未科学をおまじないとして扱わせるやり口も私は大好きです。

 

が、2017年にドリーンの「もう占いも天使もタロットもやらない!!!うんざり!!」という超オモシロ事件が発生し、現在ドリーンはヘイハウスに自分のオラクルカード販売差し止めを要求しており、一部のデッキは再販なしとなりました。

オモシロ事件についてはいずれ別記事で触れるとして、そんなわけで女神系カードは再販されません。

ラクルカード検討中の人魚タイプさんはお急ぎください。

 

長々とレポートにお付き合いいただきありがとうございました。

 

 

次はタロットとオラクルの比較をさくさくやります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タロットカードとオラクルカードを比較する①タロットカードの歴史

タイムラインでタイトルの二つの区別がつかない、というツイートを見かけてそのうちやろうと思っていたものです。

まずはそれぞれの成り立ちと現代にいたるまで。タロットの歴史にとくに興味ない方は本記事とばして大丈夫です。

 

 

タロットカード

マルセイユ

15世紀にギャンブル用ツールとしてミラノで発生しました。イタリアの荒くれ者たちが使っていたのを想像すると楽しいですね。昭和のチンピラがやる麻雀みたいな位置づけでしょうか。15世紀のイタリアはルネッサンスまっただなか、ヘタリアではちびたりあちゃん時代です。好景気がカードゲームの普及にかったのかもしれないですね。

ケルト神話ユダヤ教やエジプト神話、そしてもちろん新旧聖書といったいろんなモチーフが織り込まれていますが、これは当時の人々が特に敬虔だったわけではありません。いや敬虔でもあったのでしょうが、この時代の「物語」は神話か民話がほとんどなんですね。なので知ってる作品全部ぶっこんでみた、いわゆるスーパーロボット大戦のノリだったのだと思われます。娯楽用っぽい。敬虔なキリスト教が作ったものならキリスト以外のモチーフ入れないでしょうしね。

なおほぼ同時期、ルネッサンスの申し子の一人、英米文学および現代英語のルーツとすら言われるウィリアム・シェイクスピアが同時期に活動しています。当時のシェイクスピアは流行のトップです。英米文学のシェイクスピア前後はマンガの手塚治虫前後くらいに別物です。

 

このころの原始タロットとでもいうべきものがその後フランスでまとめなおされ、16世紀くらいに木版画の普及と一緒にヨーロッパ全土へ広がります。このフランスまとめ版が現代では「マルセイユ版」と言われています。

これがマルセイユ版の絵柄。今でも扱う人がいます。

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マルセイユ版はフランス発祥なので当然大アルカナはフランス語で書かれています。

また、小アルカナにはまだ場面描写的な絵柄がありません。以下参考画像。

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それぞれの剣、カップ、某、金貨というモチーフは同じですが、まあそもそもギャンブル用カードなので場面を描かれるよりモチーフの数が描かれてたほうが手札を把握しやすい、というか場面を描くという必要も発想もないわけです。

ちなみに小アルカナ+愚者の53枚がこのあとトランプとして発展します。よりギャンブルに特化した形へ洗練されていくわけです。

ライダーウェイト版

19世紀に魔術師団体「黄金の夜明け団」と所属魔術師、ライダー・エドワード・ウェイトさんが占術ツールとして再構築しました。

西洋魔術の根幹は「万物照応」、すべてのものごとはだいたい似たような形をしている、というものです。ウェイトさんは「タロットカードの多様なキーワード、モチーフ、場面描写を使えばあらゆる出来事を暗示できるのではないか」と考えました。

そこで大アルカナに占星術のモチーフ、カバラ数秘術の要素をからめて大アルカナの8と10を入れ替えたりモチーフを改変したりしました。マルセイユ版からの最大の改変は小アルカナすべてに絵柄をつけたことです。アニメ化のために原作からキャラデザ変えたり原作でモブだったクラスメイトのプロフィールを全設定したようなかんじです。

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絵柄のオーダー自体はウェイトさんがやりましたが、これを含みが多くわかりやすい形に仕上げたのがパメラ・コールマン・スミスというイラストレーターです。彼女は北斎の影響も受けていたらしく、言われてみればなんとなくわかるところがあります。西洋画より浮世絵に近いと言えなくもない。日本人うけがよいのもそのへんにあるかもしれません。

「タロット」と言えばおおむねこのバージョンを示します。派生タロットもたいていこれがベース。

「ウェイト版」「ライダー版」「スミス版」などと呼ばれますが、作者の名前のどの部分を切り取ったかというところですね。

小アルカナの絵柄が描かれたことによって丸暗記する必要がなくなったり、インスピレーションを得やすくなったりしています。

状況、場面を占うものとしては、タロットカードの中では最適と言われています。

トート版

1969年に「アレイスター・クロウリー」という魔術師が魔術のために再編成したバージョンです。アレイスター・クロウリーCCさくらクロウ・リードのモデルとしておなじみですね。

20世紀の再編成版であるため、中世に作られたウェイト版から細かいところでアップデートされていたり、先祖返りしたりしています。

・ウェイト版の人物カード「王、王妃、騎士、従者」が「王、王妃、王子、姫」に

・「世界」が「宇宙」に

・「力」が「欲望」に

・小アルカナが場面描写ではなくモチーフの配置(マルセイユ版と同じ)に

あと科学が発展したあとのカードなので剣の6が「科学」という意味だったり(ウェイト版では新天地への旅立ちみたいなかんじ)、隠者のカードに精子が描かれてたりと、過去のタロットが錬金術やエジプト神話をぶっこんだのにならって近代の概念もいろいろ入れようとしたんだなあ、という雰囲気です。人物カードに女性が増えてるのもそうですね。

魔術用途としてタロットを使う場合は、マルセイユ版かトート版でないとだめらしいです。小アルカナに絵が描かれてたり大アルカナの配置を原作から変えてるとだめだとか。ライダー版は「傑作であることは認めるけど原作準拠とは言えないアニメ版」「作品としてすばらしいけどガンダムとはいえないGガンダム」「アニメ版涼宮ハルヒ」みたいなものですね。

なお「ラブライブ!」の東條希さんはアニメで最初にタロット出したときの絵柄がトート版で「こいつ…魔女か!」ってなりましたが、その後はライダー版を出してます。アイドル活動を続けるにあたって人前では大衆的なカードを使うことにしたのでしょうか。ドヤ顔でくりだしたタロットに男性器とか精子とかダイレクトに描かれてたら(トート版は描かれてるんですよ)さすがに困るものね…

 

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figmaではタロットカード付属、絵柄はウェイト版の星。いいチョイスだと思う。

 

ニューエイジブーム

1970年のアメリカで「ニューエイジ・ブーム」というのが発達しました。ニューエイジは日本人の言う「スピリチュアル」とほぼ同義です。日本に輸入されたころは「精神世界」と翻訳されており、現在も書店や図書館では「精神世界」という棚に分類されます。トート版の発行も1969年ですね。ブーム真っただ中です。

ニューエイジブームは、おおざっぱにまとめると「これまでキリスト教的な考え方が支配してきた歴史から新しい時代になるぞ」っていう機運と、キリスト教にかわる信仰の対象がどかんとあふれたムーブメントです。文字通り新しい世代、キリスト教以降の世代。聖職者およびイエスのものであった奇跡がそれ以外の人にもできると言い出した団体が同時多発したかんじ。霊視、霊界、サイキック、チャネリング、宇宙人などの考えはだいたいこのへんで発生しています。

新しい時代になる根拠というのが、占星術において、こよみが水瓶座に切り替わる時期だからなんとかかんとか。このとき大ヒットしたミュージカルの挿入歌「AQUARIUS」が大ヒットしたりもします。この「AQUARIUS」に坪内逍遥長唄を組み合わせてカバーしたデーモン小暮の「AQUARIUS」が、めっちゃかっこいいです。讃美歌の美しさ…悪魔なのに…以下ニコニコ動画

www.nicovideo.jp

ニューエイジブームはそれまでの揺り戻しが大きく出ています。なのでキリスト教では「添え物」であった、どころか「女に魂は無い」と公式発言までしていたところすらあった「女性」および女性性を重視したものとなっています。たぶん女性の社会進出が本当に本格的になってきたからかな?と思ってます。そして社会で戦う女性のための信仰が必要だったのではないかな、とか。きっとトートタロットにプリンセスが加わっているのもその流れ。

そのためキリスト教モチーフではなく精神世界、宇宙の声、マヤ文明や仏教、インド哲学ケルト神話、インディアンのアニミズム信仰といった異文化的な要素が好まれて取り上げられています。

そんな中で、タロットカードを東洋思想で解釈しなおして作られた、最初のオラクルカードともいえる「Secret Dakini Oracle」が1979年に出現します。

 

次の記事はオラクルカードの歴史について。

 

 

マシュマロ回答16

よろしくお願いします!
私と意中の人が出会った意味が知りたいです。
ツインソウルだとか運命の人だから、ということを期待しているのではなくて、
あまりにも上手く行かないことばかりなので、出会う必要なかったんじゃないかと思うのです。

 

なんともミステリアスなご相談です。

意中の人というのはどういう状態なのでしょう、片思いか両想いか交際中か婚約中か… 関係を続けたいのか続けたくないのか…

文章からはわたしが推測できる材料が全く無いのでオラクルカードに投げます。

ずばり「出会った意味」です。

 

 

エンジェルアバンダンスカードの答え:「副業」

エンジェルロマンスカードの答え:「蜜月」

 

エンジェルアバンダンスカードは家計、投資、資産といった「お金」に関するデッキですが、ようは「豊かさ」全般を占うカードです。ツインソウルってなんなのか知らなかったのでぐぐってみたんですが、「魂の片割れ」的な存在なんですね。まあそういう人なら「出会った意味を知りたい」なんて相談はしないでしょうそもそも。うまくいくはずだし。なので、俗物的で合理的なテーマのデッキを選定しました。

「Moon lighting」ってカードに書かれてますけども、これ「月光」ではなく「副業」って意味です。正業のあとで夜に作業するから月光、転じて副業という単語になってるそうです、英語っておもしろいですね。

出会った意味が「副業」… どんな意味ですかね。ストレートに考えてしまうとセカンドカー的なあれですけど、「あなたにとって恋愛は副業である」って考え方はどうですかね。正業にあたるのが仕事とか趣味とかであるっていう。あなたは恋愛至上主義者ではない、それは人生のメイン活動ではない的な。

副業だと思うと期待値がぐっと下がると思います。期待値が下がると「この程度か」が「こんなにできてる」になります。正社員の15万と副業の15万って全然重みが違うじゃないですか。28歳フリーター(でも家事は得意)な男性がいたとして、ばりばりの女社長には最高の彼氏でも一般事務職の女性には不満だらけとか、あると思うんですよね。

ここまでごらんいただいて「確かに」と思うならそれで、「いや違う、この場合副業ってのは自分的にはこういう解釈だと思う」というのが沸き上がってきたならそれが正解です。

 

さて、エンジェルアバンダンスカードに聞いてみましたが、ついさきほどメルカリで購入したエンジェルロマンスカードが到着しましたため早速占いました。まあ恋愛ごとでもあるし。こちらは文字通り恋愛に関するデッキです。

出てきたのが「ハネムーン」、蜜月ですね。日本語だと新婚旅行という意味でつかわれることが多いですが、「ロマンティックな小旅行」であり、必ずしもパートナーと行くものではありません。一人旅でも推しにまつわる聖地巡り、30日間フランス滞在などはハネムーンです。とても広義だと「休暇」です。

 

「MoonLighting(副業)」、「HoneyMoon(小旅行)」と、いずれも月にまつわる単語が入ってるのが興味深いところです。月って日中や日常じゃないんですよね。

ほかにこの2枚のカードをあわせて考えてみると、つまりはあなたにとってのその出会い、あるいは恋愛ごとというのが「休暇」「サブウェポン」「イベント」というか、とにかくメインだったり日々の生活だったりはしない、あるとちょっとうれしいもの、みたいなアクセント、添え物的な印象です。続けるにしろ距離をとるにしろ、意中の人の存在を心の特等席からは追い出したほうがよさそうです。あなたがメインにすべきものは他に存在しています。

 

なんとも背景が読みにくいご相談内容だったのであれですが、心当たりがありますと幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

日本の神託カード

今回はおすすめオラクルカードのひとつ、日本の神託カードについて。

 


タロットカードになんらかのハードルを持っている人向けにはドリーン・バーチュのオラクルカードシリーズをおすすめしています。

しかしドリーンデッキも扱いにくい、という方も一定数いらっしゃいます。

おおよそは以前の記事でも書いた「相性の合わないデッキを選んでしまったことによるあなたとのカップリング不成立」が要因ですが、ドリーンデッキの持ついくつかの難点にひっかかっていることもあるようです。

 

 

バーチュデッキの難点3つ


1、翻訳の際におそらく微妙なずれが発生している

英語と日本語の言語の違い、宗教や生活習慣の違いがあるためどうにもならないと思われます。日本国内の作品であったって漫画とアニメは別テイストになったりするのです、翻訳をはさめばニュアンスが違ってむしろ当然です。仮に言語版の感覚を拾いきっていたとしても、それが日本人の感性に一致するかという問題はまだあります。

2、絵がバタくさくてつらい

まあ公式サイトで見てもらえばわかると思います。最近、大航海時代のソシャゲが萌え絵になって軽く燃えてましたけども、写実的というかマダム趣味な絵柄というか、とくに近年のCG使ったデッキはすごいアメリカンな色で…… 幸いというかなんというか、オラクルカードの絵柄にはタロットほどの意味がないのであまり気にしなくてもいいんですけど……

わたし個人は、ドリーンのオラクルカードはセルフセラピーカードのバリエーションとしては最高だと思ってるんですが、正直言って絵柄はあんまり好きになれません。あと家族がいたら、こういうデッキ持ってたり使ってたりするの見られたらなんか心配されると思う。特にエンジェルアンサーカード。

3、紙製品に出せる予算としては高価

 

三つ目は、これももうほんとしょうがない、いい厚紙と箱をつけてくれてるし側面が金色だったりもするしベースは輸入した洋書だし、しょうがないんだけど、でも高い。ちょっとした画集みたいな値段。望む効果が得られるか判断しづらいのにえいやと買える値段ではありません。

 


さて、これらを解決するオラクルカードも日本にあります。ありがたい。

 
その名も日本の神託カード。

日本の神託カード

日本の神託カード

 

 

日本の神託カードのこういうところがよい

1、翻訳のずれがない

もともと日本人は自然現象を擬人化したり意味づけをしたりして不安に名前をつけて気持ちを落ち着かせたり予知っぽいことをしてきた民族で、一神教が多数派の国とは根っこの考え方が違います。なので翻訳にも限度が出てきます。で、これは神道の国のカードです。

 キリスト教生活圏では「天使が見守っている」「神はごらんになっている」という感覚は、日本では「ご先祖がついてる」「おてんとさまが見てる」みたいな概念です。キリスト教生活圏的なオラクルカードの世界観を無理やりかみ砕いたり違和感を持ったまま受け入れようとがんばったりしなくてよいのは日々の占いにおいてけっこう大きい気がします。

 

2、デザインが日本人好み 

そして見た目もよろしい。オラクルカードの持つ、良く言えば神秘的、悪く言えば怪しい空気の真逆。シンプルで雑貨的な趣きすらあるデザインです。このシンプルさは、描き込まれている絵よりも多くの情報量を得ることができます。

もともと日本人は記号化とそこから読み取る力が高い種族です。細密方向に進化した西洋画と戯画的な進化をした日本画の歴史を見ても明らかです。墨絵やモノクロ漫画を鮮やかな色の世界として読み取れるのはどうもアジア系の特殊能力っぽいです。だからアメコミはみんな色がついてるし、典型的日本人な感性のわたしには「あんな適当な塗りをするくらいならモノクロのほうが鮮やかに見えるのにな」と思ったりします。逆に海外のMANGA好きは「みんなフルカラーになればもっと素晴らしいのに」と言ってるようですよ。 

なお下記サイトで絵柄が全部確認できます。

日本の神託カード 〜神々と精霊、いのちと大地からのメッセージ〜:占者紹介・占術紹介

3、コンパクト

通常オラクルカード版なサイズも出てますが、トランプサイズも展開しています。日本人の手のひらと住宅事情に優しい。ミニ版は解説書が簡略化されてるらしいですけど… あと小さいので安い。

ていうかkindle版が出てるんですけどどういうことなの。

 

4、分割しやすい構成

ラクルカードはみんな40枚前後のバラバラのピースのつめあわせなのですが、日本の神託カードはタロットの小アルカナおよびトランプと同じ構成になっています。

13枚の同じ絵柄のグループが4つ、ジョーカー的なカードが一枚の53枚構成。

こういう構成のオラクルカードは珍しいです。同じ絵柄のグループが4つあることで、「全13枚のデッキ4つ」として扱うこともできます。タロットでも小アルカナの剣だけ、カップだけ使って占うというやり方があります。決断が必要な相談には剣13枚だけ使ってワンオラクル、人間関係に関する相談は小アルカナの人物カード16枚だけ使うとか、お金に関する相談は金貨の13枚だけ使うとか、出来事の性質を知りたいときはエース4枚だけ使うとか。

神託カードの4つの分類はおおざっぱにいって「神仏系」「妖怪系」「精霊系」「聖域系」です。「場」に意味を持たせる考えも海外系オラクルカードには見られない特徴です。

分割したミニデッキ的なものを全13枚として扱ってもよいし、デッキ二つとして「重ねて」使うことも可能です。

物質的にも枚数的にもコンパクトに始められる、というのが島国日本的といえるかもしれません。

 

まとめ

そんなわけで、タロットカードは難しいし怖い、ドリーンデッキもピンとこなかった…という方には最後の砦として日本の神託カードをおすすめしています。

 

こちらのチーム?は、日本の神様カードや龍神カードも出していますが、個人的には神託カード一押しです。日本神話にもともと詳しい、神社巡りが趣味などであれば日本の神様カードもよいでしょう。個人的には日本の神様カードは難しかったんで日本書紀でも読んだあとにリベンジしたいですね…


さて、これもいまいちとなるとカード以外の占術の適性の方が高いのではないでしょうか。

いっそ概念のみが横たわるルーン占いやジオマンシー、あるいは西洋占星術紫微斗数といった命術系を探してみるのもいいかもしれません。西洋占星術聖闘士星矢紫微斗数封神演義に沼った経験があると習得しやすいそうですよ。

yes/no占いの危険性の例


タロットとエンジェルアンサーを比較しつつ、クローズドクエスチョンの危険性、負の自己暗示にかかりやすい流れをご説明します。

 

そもそも人類は、未来予測において「結果がよくわからない場合は悲観的な結果になるもの」という前提で判断する個体が生き残っている種族です。「この洞穴よくわかんないけどいいもんあるかもだし入るか!」は淘汰されてるんですね。

なので、二択を想像すると悪い方向に傾くのは当然の状態です。

そこに後押ししたり根拠を与えたりするのが占いですが。

 


ここにモンスト廃の高2男子がいるとします。

彼は受験を控え志望校もありますがやばげです。イベントは毎回走ります。

 


そんな彼が最近ひょんなことからタロットカードで自分で占いました。

ずばり、「志望校に受かるか落ちるか」のワンオラクルです。

 


結果ではそうですね、「死神」あたりが出るんじゃないかなと思います。

で、死神カードを見た少年は「うわ落ちるんだなこれは」と考えます。イエスノーでいえば死神はノーだろうと。

 


で、ついでにエンジェルアンサーカードもあったので、こちらにも「志望校に受かるか?」と聞いてみます。

 


エンジェルアンサーカードはおそらく「no」を出します。

あざやかな断言、44枚もカードがあってよりにもよってこれ、いやいや何かの間違いじゃないかと再度よーーくカードを切ります。

で、もう一度めくると、またも「no」。

ラクルカードはそういうところがあります。

なぜだかわからないのですが念入りにシャッフルしているはずなのに同じカードが連続で出てくるのです。これはオラクルカードを使っているレビュアーに多くみられ、わたしも何度も経験し、頻度も高い現象です。

 


で、まあ、タロットは死神、アンサーカードはnoの連続ということで少年は「まあそうか、受かる気しなかったしイベント走りたかったしもういいや」的な心境になります。心置きなく、どうせダメなんだしとソシャゲに戻ります。その後なんとなく参考書を開いてみても死神とnoのイメージがつきまとって進みません。ふわっとソシャゲに戻ります。落ちるんなら今のバトルを楽しみたい、スタミナは有限だし課金できないから時間つっこまなきゃ。

 


かくして少年は占い通りに志望校に落ちるわけです。

典型的な、「占いに呪われた」状態です。


セルフ占いのクローズドクエスチョンは、こういった負のループを非常に生み出しやすいです。

 

 

 

このままだとあんまりなので、少年の時間をno連続引きの直後に戻します。

 

 

 

Noを立て続けに引いて地味に凹んでいた少年のところへ、タロットカードとアンサーカードの持ち主であるお姉さんが帰宅します。

 


お姉さんはタロットで死神が出たこと、noが連続したことについて少年とは別の解釈をしめします。

 


まず、「受かるか受からないか」と質問したが、タロットの回答は「どうしたら、何をしたら受かるか」という形の回答であった可能性が高い。

カードのむこうにいる存在は、あなたの未来をよくするアドバイスしかしない。

次に、タロットもオラクルカードも「今のままだと訪れる未来」を示しており、進路変更が可能な未来である。

 


死神は心機一転、整理整頓、持っていたものをすっぱり捨て去る、切り捨てることで生まれ変わり、新しい朝日を迎える、という意味のカードです。

 


死神のカードからインスピレーションを受けたなんらかの行動を行えば、現時点では「合格しない」とオラクルカードが強固に示した未来を変えられるわけです。

逆にいうとそれをできないかぎりは落ちる、という単純な結果をエンジェルアンサーカードは示したわけです。

さて、少年が行うべきこと、ぎりぎりの合格ラインから志望校合格をするために何が必要とカードは言っていたのでしょうか。

 

 

 

ちょっと露骨なストーリーでしたけども、カード占いにおいて、カード自体は絶対に間違いません。

読み手の解釈が間違うだけです。

 


その解釈の幅を極小にしてくるエンジェルアンサーカードは、用法用量に十分に注意してお使いください。